①切開などで肌を傷つけないので表面的な傷跡が残らない。
②ボトックス注射の効果持続期間(約6ヶ月)に比べて効果の永続性が期待できる。
③術後抜糸などの処置が不要。
④施術直後から効果を実感できる。
⑤施術当日から生活上の制限はなく、通常の日常生活とほぼ同じ。
ミラドライと他治療の比較
ミラドライが人気の理由
ミラドライが人気の理由は以下のような点があげられます
他のわき汗治療との比較
(1)これまでのわき汗治療との比較
手術には術後合併症として瘢痕や色素沈着などの可能性があり、全ての人がきれいな結果を得られる保証はありません。また、ボトックス注射は約6ヶ月の効果で定期的な通院が必要です。一方、ミラドライは手術の様に肌を傷つけずに高い効果を永続的に得ることが可能です。
(2)汗を減らす効果が高い
エクリン汗腺は皮膚の浅い層にあって、手術で汗を減らそうとすると血流悪化による皮膚壊死のリスクが高くなります。一方、ミラドライは肌の表面からマイクロ波を照射してエクリン腺とアポクリン腺の両方の層に熱を発生させ、両汗腺を容易に壊すことが可能なため、汗を減らす効果は手術より高い場合が多いです。
(3)ミラドライとビューホットの比較
ミラドライのような薬事承認機器ではありませんが、ミラドライ以外に「切らないわきが・多汗症治療」として国内で実施されているわき汗治療として、韓国で開発された「ビューホット」があります。ビューホットは多数の針がついた専用チップを用いて皮膚に刺した針先から出る高周波(RF)によって汗腺を破壊する仕組みです。針を刺す事による針あと部分の瘢痕(色素脱失)や肌全体の色素沈着が強く、効果にもばらつきがあるため、当院では取り扱っておりません。興味のある方は実施施設をお探しの上、ご相談ください。
他治療との比較を表にまとめましたのでご参考にしてください
★画像★
ミラドライ | ボトックス注射 ボツリヌストキシン注射 |
皮弁法手術 *2 | イナバ法 クワドラカット法 |
|
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保険・自費 | 自費 | 自費 | 保険診療手術※適用基準あり | 自費 |
治療の作用機序 | 体表からのマイクロ波が皮下に熱を発生 | ボツリヌス菌毒素を無毒化した蛋白製剤 (ボツリヌストキシン) |
3〜5cmの皮膚切開から皮膚を翻転させて 汗腺を直視下にして除去 |
小さい傷から皮下の汗腺を除去できる特殊器具を使用 ※イナバ法で1.5cm、クワドラカット法で5mmの傷 |
60〜70℃の熱で汗腺を熱変性させて除去 | 発汗の命令系統を遮断することで汗の量を抑制 | ハサミ(剪刀)を用いて汗腺を直接除去 | わきが用の特殊器具で汗腺を直接除去 | |
効果 | 効果は高く、汗を減らす効果は手術より高い | 効果は高い※但し、濃度が低いと効果なし | 効果は高く、保険手術として全国でされている 実績がある治療 |
効果は高い。自費手術の中で効果と実績が 高いとされている治療 |
施術前からニオイが全く無くなることを保証する治療はありません。結果としてニオイが1回で無くなる可能性があるのは手術とミラドライのみです。治療効果の確率と皮膚への負担(副反応)の強さで総合的に検討してください。 | ||||
再治療 | 可能 | 可能 | 可能だが、副反応のリスクは増える | 可能だが、副反応のリスクは増える |
持続期間 | 半永久的 | 平均6か月 | 半永久的 | 半永久的 |
日常の生活制限 | なし | なし | あり ※圧迫解除や抜糸など | あり ※圧迫解除や抜糸など |
効果出現 | 即日 | 3日~7日後 | 即日 | 即日 |
ダウンタイム *1 | 短い | 短い | 長い | 長い |
起こりうる副反応 | 内出血や腫れ、軽度の色素沈着やつっぱり感、 1ヶ月程度の知覚鈍麻、直後はジンジンとした 疼痛がありますがクーリングで自制内 |
内出血 | 内出血や腫れ、色素沈着やつっぱり感、 瘢痕拘縮やしびれ感。皮膚血流悪化による びらんや潰瘍、毛穴にそって粉瘤などの皮膚腫瘍 |
内出血や腫れ、色素沈着やつっぱり感、 瘢痕拘縮やしびれ感。皮膚血流悪化による びらんや潰瘍、毛穴にそって粉瘤などの皮膚腫瘍 |
※横スクロールで表の中全てをご覧いただけます。
※1 ダウンタイムとは
ダウンタイムとは、日常生活が通常通り行えるようになるまでの回復時間です。ミラドライ治療でも表に記載の通り、施術直後から翌日に患部周辺の腫れやむくみが出ますが、手術とは比べ物にならないくらい軽度なもので、仕事や日常生活に支障はありません。短期間のうちに回復します。
※2 手術治療について補足事項
保険医療機関ではない他院のわきが自費手術で切開法や剪除法、反転法等の術式で紹介される治療は皮弁法と基本的に同じ治療で、保険と自費の区分が異なりますが副反応などの他の項目は皮弁法と同じですので比較する際は表を参考位してください。なお、ワキガ治療において、自費か保険診療かは患者さんのご希望だけでなく、保険適用基準に従った医師の判断が必要です。