シミ治療に近道はありません。もし短期間でシミを取りたい場合は少なくとも3ヶ月は徹底した日焼け止めと可能であればトレチノインやハイドロキノンの塗布をお願いいたします。当院で行なっているシミ治療とシミの種類をご紹介いたします。
シミ治療
①M22薬事承認フォトフェイシャル〜全顔1回19,800円(5回82,500円)の美肌治療
IPL(光エネルギー)という光を照射して、数回にわけて顔全体のしみを除去していくと共に線維芽細胞も刺激するため、コラーゲンやエラスチンの生成が促されることで引き締め効果が期待でき、しわやたるみの改善が可能です。
②ピコウェイ 〜3mm大のしみスポット照射治療は3,300円でできます
ピコウェイはメラニンに選択的に作用し、熱ダメージと光音響効果で色素細胞を壊しますので、境界明瞭な小さなしみであれば、短期間でしみの除去が可能です。また、周囲の正常組織に熱が波及しにくい特徴があり、術後色素沈着が少ないと言われています。照射後数日で痂皮(かさぶた)となり、7~14日で剥がれまた後は色素沈着対策として日焼け止めと軟膏治療をしてもらう必要があります。軟膏治療や日焼け止めなどが面倒な方はフォトフェイシャルが向いています。
ピコトーニング
肝斑は不用意にスポット照射をするとしみが濃くなりますので、低出力照射でシミを徐々にトーンダウンさせて、徐々に少しずつシミを薄くしています。複数回の照射が必要ですが、軟膏や内服のみの治療に比べてスピードアップが可能です。
③ゼオスキンヘルス
セラピューティック18週プログラムのご予算は、洗顔から日焼け止めまで、フルセットのご購入した場合の総額45.480円~48.400円(税抜)です。
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ZO Skin Health(ゼオスキンヘルス)は、皮膚科医として世界で名声が高いドクター・オバジによって作られました。一人ひとりに最適の組み合わせで提供することで、美しく健やかな肌を継続的に手に入れるスキンケアプログラムです。市販のオバジとは全く別の商品になります
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ゼオスキンの4つの効果
①肌のキメを整え、乾燥が改善されます。
②シミ・肝斑に効果があります
③ニキビ・毛穴に効果があります。
④コーラーゲンを製造する繊維芽細胞が増えるため、しわ・たるみにも効果があります。
当院ではゼオスキンプログラムを肌修行と呼んでいます
3つの段階(反応期・耐久期・維持期)がそれぞれ4〜6週あり、反応期と耐久期では、トレチノインがお肌のターンオーバーを促進し、古い角質がボロボロ剥がれ落ち、新しいお肌に入れ替わり、ハイドロキノンとの相乗効果でシミも目立たなくなる一方、個人差はありますが、赤みや皮むけ、痒みやヒリヒリ感、乾燥が強くあります。面白い程、皮がむけます。一番辛い期間です。正直、見た目も悪いです。
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④トレチノインとハイドロキノン軟膏治療
トレチノイン 5g 2,640円
トレチノインはメラニン色素を約2~4週間で外に排出される作用があります。トレチノインはもともと血液中に微量に流れていますので、アレルギーを起こす事はありません。
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ハイドロキノン ハイドロキノン5g 1,760円
ハイドロキノンは新しいメラニンの増殖を抑制し漂白します。これにより新陳代謝により表面に押し出され表皮にはメラニン色素の少ない、きれいな新しい皮膚に置き換えられることになります。
しみの種類
しみの最大の原因は紫外線。他に加齢やストレス、睡眠不足、ホルモンバランスなど
A. 老人性色素斑(日光性色素斑)
しみの相談に来られる患者さんの中で最も多いのが老人性色素斑(日光性色素斑)です。加齢や紫外線の影響を受けて出来る茶色い色素班で、顔や手の甲、前腕などの日光によくあたって日焼けしやすい部分によくできます。経過とともに濃くなったり、隆起してくる場合もあります。形は様々で不定形。大きさは米粒大から数cm。30歳代以降に多くみられます。
B. 雀卵斑(そばかす)
左右対称に両頬や鼻の上などに散在する茶色の小さなしみで、遺伝的素因に影響して発生することが多く、日焼けや妊娠によって症状が悪化します。また、治療しても再発しやすい特徴があります。1つずつのしみは1〜5mm大で、ほぼ均等に並んでいるのが特徴です。女性に多く、思春期に目立つようになります。若年で発症したそばかすは浅い層(表皮性)にしみがあり、年齢を重ねてから発生した遅発性のそばかすは深い層(真皮性)にしみがあることが多い。
C. 肝斑(かんぱん)
左右対称に発生する薄茶色のしみで、女性ホルモンや(タオルで顔を擦って拭くなどの)日常的な習慣による皮膚の過度な摩擦、ストレスや(化粧品など)肌に直接つけるものの皮膚への刺激などが原因と言われていますが、解明はされていません。30以降の女性で発生することが多く、頬骨の上や額、鼻下、顎に左右対称にに発生するのが特徴です。
F. ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
ADMは太田母斑の類縁疾患で、大人になってから出現するあざとされています。大きさはそばかすよりもやや大きい程度で、左右対称性に灰色から青みがかった褐色の斑点として散在し、頬や額の両側、まぶたや鼻翼部に現れます。思春期から中年の女性に比較的多くみられ、遺伝的素因に影響していると考えられていますが、はっきりした発症理由は不明です。
D. 脂漏性角化症(老人性いぼ)
老人性疣贅とも言われ、年寄りイボとも言われます。隆起した茶色いしみで、顔面など日光の当たるところに多発します。男女の性差はなく、中年以降、ほとんどの方に出現します。額やこめかみに多くみられることが多く、悪性化することはありませんが、かゆみなどの原因となる事があります。脂漏性角化症は整容目的でなければ、基本的には保険診療でとることが可能です。
E. 炎症後色素沈着
通常肌は何らかの炎症が起こった場合、その部分は赤くなり、後に色素沈着(茶色)となります。代表的な例がニキビの跡で、顔全体にたくさんのシミが出現します。他にもレーザーでシミ(茶色)を治療後にも色素沈着は出現しますし、アトピー性皮膚炎や傷跡などの炎症後にも必ず色素沈着は現れます。色素沈着の経過は比較的長いですが、半年程度で消失、もしくはかなり薄くなりますので放置しても問題がないことが多いですが、早く改善したいという方には外用やイオン導入などで早めることは可能ですのでご相談ください。